横風に煽られないよう注意
高速道路を走るのが怖い、苦手と感じる女性ライダーは多いのではないでしょうか。
かくいう私も、その一人です。
高速道路では車線変更や大型トラックとの遭遇など、さまざまなポイントがありますが、私が最も怖いと感じるのが横から吹いてくる突風です。
高速道路は山の中や海のそばなど、強風が吹きやすい環境を走っているケースが多く、横からの強烈な風が吹いてくる場所があります。
自動車の運転でも横風を感じることがありますが、向きのバイクはダイレクトに風に煽られるので、油断していると転倒する危険もあります。
高速道路は一般道に比べて気温が低いこともあり、路面が滑りやすくなっています。
特に、トンネルから出た瞬間の横風には十分に注意しましょう。
追い越し時の車線変更は慎重に
目の前に大型トラックが走っている状態も怖いですね。
前方が見えにくくなりますし、トラックの積み荷が落下する事故もあります。
だからといって、不用意にトラックの前を走るのも危険です。
万が一トラックの前を走っていて転倒すると、後ろから追突されて大事故となる可能性が大きいからです。
また、走行するトラックの後ろには、カルマン渦という気流が発生しています。
この気流は渦巻状に流れており、大型トラックの後ろを走っていると、この気流に巻き込まれて車体がふらつくことがあります。
このような状態を防ぐためにも、車間距離をしっかりと取って走ることが大切です。
車間距離を開けることは、高速道路での事故防止対策の基本といえるでしょう。
そして、トラックの追い越しなどでの車線変更は無理をしないように十分に注意してください。
特に3車線以上ある高速道路での追い越しは慎重に行いましょう。
真ん中を走っているトラックを追い越すときは、右側の車線に出て追い越しますが、その後真ん中の車線に戻るときに、一番左側の車線を走っていた車が、真ん中の車線に車線変更してくることがあります。
どの車を追い越す場合でも、車線変更のタイミングで他の車とぶつかる危険がありますが、特に大型トラックの場合は車体が大きいので、他の車が隠れてしまうことがあります。
追い越し車線から戻るときは、このようなトラブルを起こさないよう十分に注意しましょう。
早め早めに休憩を
高速道路の走行では、適度な休憩も大切です。
高速道路は単調な道路が続くので、長時間走っていると眠気が襲ってくることがあります。
早め早めにパーキングエリアやサービスエリアで休憩を取ることをオススメします。
パーキングエリアに入るときは、看板を見つけたら早めに左に寄っておきましょう。
また、ギリギリの距離で車線変更してくる車もありますから、そのような車がいないかにも注意をはらいましょう。
同じ姿勢で長時間走っていると、血液のめぐりが悪くなり、体が硬くなっていますから、疲れや集中力が落ちやすくなります。
休憩時にはストレッチをして、こわばった筋肉をほぐしましょう。
さらに、タイヤに異物が挟まっていないか、空気圧は適切かなどのチェックもしておきましょう。