二輪車通行禁止区間とは
ツーリングに出かけると、二輪車通行禁止区間に総合することがあります。
特に観光地に多い二輪車通行禁止区間は、全国に500箇所ほどあると言われています。
二輪車の通行が規制されている場所としては、該当する区間の道幅が狭く、しかも自動車の通行が多い道路が挙げられます。
特にオーバーパスやアンダーパス、トンネルなどで、二輪車と自動車が混在通行すると交通事故が発生するリスクの高い道路では二輪車の通行が規制されます。
また、カーブや勾配が多くて事故の危険性が高い区間や暴走族・ローリング族の走行を避けたい区間でもバイクの通行が規制されます。
もうひとつ、バイクでは走行できない高速自動車国道などと接続している道路でも二輪車の通行が禁止となります。
有名な二輪車通行禁止区間
ツーリングスポットとして有名な観光道路の中には、排気量によって二輪車の通行が禁止されている場所が少なくありません。
例えば、夜間のライトアップが美しい「横浜ベイブリッジ」は2層構造になっていて、上の部分は排気量250cc以上のバイクしか走行できません。
これに対して下の部分は、一般道であるにもかかわらず125cc以下のバイクは通行することができません。
一般道なのに125cc以下のバイクが通行できないのは、高速自動車国道などと接続しているためです。
箱根旧街道も人気の高い観光道路ですが、急勾配のある地点で交通事故が多く発生したため、1984年からは排気量550cc未満の二輪車が通行禁止となっています。
ただし、50cc以下の原付きは規制の対象外となっています。
二輪車ユーザーが快適なバイクライフを送ることができるようにと活動を展開している「一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(二普協)」では、二輪車通行規制区間をマップ化し、スマホでも閲覧できるようにしています。
ツーリングに出かける前にマップをチェックしておけば、最善のルートをたどることができるので便利です。
バイクで行けない観光地はたくさんある
横浜ベイブリッジや箱根旧街道の他にも、二輪車の通行が規制されている区間はたくさんあります。
新潟県魚沼市にある奥只見湖にアクセスする「奥只見シルバーライン」は18kmのトンネルを誇る道路で、二輪車で走行するには危険ということで通行が禁止されています。
奥只見湖周辺をバイクで楽しむためには、国道352号線・401号線・289号線などを走行しなければなりません。
大阪と奈良の県境にある信貴生駒(しぎいこま)スカイラインもバイクの通行が全面禁止になっています。
信貴生駒スカイラインは夜景が美しいことで有名ですが、暴走族・ローリング族がたむろするようになり、二輪の走行が禁止されたのは残念です。