最近増えている女性ライダー
近頃は女性ライダーが増えてきたな、とすごく感じます。
これって、どうしてなのかなと考えてみました。
それでまず思いついた理由が、最近のバイクは大型でも割りとコンパクトで軽量、取り回しも楽なモデルが増えているから、ということです。
250ccクラスでも燃費が良くて乗りやすいモデルが多くなっていますよね。
女性にとっても乗りやすいバイクが多くなってきたことで、女性がバイクに乗り始める時にハードルが低くなってきたんじゃないでしょうか。
日本でバイク市場が1番元気だったのは1980年代頃でした。
それが、2000年代末頃にはリーマン・ショック、排ガス規制によるラインナップ減少、路上駐車に関する取り締まりの強化などが影響してピーク時の10分の1くらいになってしまった、と言われています。
それが2010年代になると、バイクメーカー各社は現代においてニーズが高い、低燃費・低価格の次世代型新車を発表し、これによって少しずつ状況が変わって、今でも好調さは続いています。
これも、女性ライダーの増加に一役買っているんじゃないでしょうか。
さらに、今は輸入車のディーラーもきちんと整備され、扱いやすくて高性能なバイクも増えたので、そもそもの選択肢がかなり増えました。
そのせいか2輪免許を取得したばかりの女性でも、1000ccを超えるリッターマシン、BMWやハーレーのような輸入バイクによく乗っています。
自動車とは違ってバイクというのは、趣味の部分がかなり大きい乗り物です。
大人の女性の間で、こうやってバイクに乗ることが自然になり、ライダーが増えてきたというのは嬉しい限りですね。
何とあの荒川静香さんも!
女性ライダーが増えてきたことが関係あるか、というのは微妙なところかもしれませんが、バイクに乗っている有名人女性も知られるようになってきました。
最近知ってびっくりしたのが、あの荒川静香さんもバイクに乗っているということです。
しかも、荒川さんの愛車はヤマハのボルトだというではありませんか。
荒川さんはまさに、免許を取得して初めてのバイクが大型モデルの女性だったんです。
荒川さんによると、自動車に乗って走り慣れている道路でも、バイクに乗ると全然違う景色に感じられるのが良いのだそうです。
ヤマハが女性に向けて開催した、というツーリングイベントにゲストとして来られたのだそうですが、何とも羨ましい限りです。
ルートは世田谷を出発して第三京浜を経由、藤沢市にあるという湘南T-SITEまで、というものでした。
このイベントに参加した女性ライダーの中には、子育てが落ち着いてライダーとしてリターンしてきたという人もいたそうです。
確かに子育て中というのは、なかなかバイクに乗りづらいですもんね。
でも、子どもが手を離れた世代がまたバイクに乗って、こうしてツーリングイベントに参加しているというのは良いですね。
自分も子育てでバイクから離れることになったとしても、いつかまた乗りたいと思いますから。
それに子育てが落ち着く世代である、40代後半や50代くらいの女性というのは、1980年代のあのバイクブームを実感として知っている人達でもあります。
当時はバイクに乗るまではいかなかったとしても、バイクもかっこいいな、なんてどこか憧れる気持ちを持っていた人も多いでしょう。
女性が乗りやすいバイクが増えたことで、そういった人達がバイクに乗り始め、さらに女性ライダーが増えているのかもしれません。